週末、トッテナム×アーセナルがトッテナムホットスパースタジアムで開催されました。まずは試合開始前の状況からおさらい。直前に開催されたウエストハム×リバプールが引き分けに終わったため、本試合開催前の状況は以下の通りでした。
1位 アーセナル 試合数34 勝ち点77
2位 マンチェスターシティ 試合数33 勝ち点76
3位 リバプール 試合数35 勝ち点75
リバプールは優勝争いからほぼ脱落といった感じでしょうか。アーセナルはともかく、シティがこの先勝ち点7も取りこぼすとは思えません。
アーセナルとしては、試合数が1少ないシティに対して、1戦必勝で少しでもプレッシャーをかけたいところ。シティが1分けすれば勝ち点で並ぶ計算になりますので、得点も可能な限り積んでおきたい。
対するトッテナムもCL出場権をかけて1試合も落とせない状況の中で迎えたホームでのダービーマッチ。
そんなノースロンドンダービーのスタメンは以下。
トッテナム:ビカーリオ、ロメロ、ポロ、デイビス、ファンデフェン、ホイビュア 、マディソン、グルセフスキ、ベンタンクール、ソン、ヴェルナー
アーセナル:ラヤ、サリバ、ホワイト、マガリャンイス、冨安、パーティ、サカ、ウーデゴール、ハフェルツ、ライス、トロサール
試合はダービーらしい序盤からインテンシティの高い展開となりました。15分、CKを獲得したアーセナルは、キッカーのサカが鋭いボールを入れると、冨安選手と競り合ったホイビュアがクリアしきれず、ボールはそのままゴールへ。アウェイのアーセナルが先制点をもぎ取りました。
1点ビハインドを背負ったトッテナムでしたが、ホームの声援を受け、押し気味に試合を進めていきます。22分、ポロが強烈なミドルシュートを放ち、ディフレクトしたボールがゴール前にこぼれたところをファンデフェンが押し込みましたが、これはオフサイド。
アーセナルは27分、ハフェルツのロングフィードで抜け出したサカが、カットインから左足でゴール。分かっていても止められない、そんな領域にサカも到達したのを感じさせるようなゴールでした。
その後、トッテナムがボールを保持するも、38分、デクラン・ライスのCKにハフェルツがヘディングで合わせ、前半だけでアーセナルがリードを3点に広げました。アウェイで思いもよらぬ大量リードを奪ったアーセナル、チームの勢いを感じさせると共に、グーナーとしては、どこか浮き足だった空気感も感じずにはいられないハーフタイムとなりました。
後半は立ち上がり早々にアーセナルの冨安、トッテナムのロメロにチャンスが訪れる激しい展開になりましたが、前半に比べてアーセナルがボールを保持しようと試みたことによって、徐々に試合は拮抗した様相に。3点のリードはあるものの、トッテナムに1点入ればスタジアムの雰囲気も相まってどうなるか分からなくなるような空気感ではありました。
すると、64分、サリバのバックパスを受けたGKラヤがミスキック。なぜかこれをロメロが拾ってゴール。
勢いを増したトッテナムの猛攻に耐えていたアーセナルでしたが、84分、自陣ボックス内でライスがデイビスの股間を蹴り上げてしまい、トッテナムがPKを獲得。これをソンフンミンが決め、点差は1点に。
前半3点あったリードはいつの間にか1点になり、アウェイの嫌なムードに飲まれそうになるアーセナルでしたが、今季リーグ最小失点を誇る守備陣がなんとか耐え凌ぎ、試合はこのまま2-3で終了。アーセナルは勝ち点3をもぎ取ることに成功しました。
この試合の後に行われたマンC×フォレストでマンCが勝利しましたので、現時点でリーグ順位は以下のようになりました。
1位 アーセナル 試合数35 勝ち点80
2位 マンチェスターシティ 試合数34 勝ち点79
3位 リバプール 試合数35 勝ち点75
マンCの方が消化試合が1つ少ないものの、暫定でアーセナルは首位。残す3試合も一戦必勝、きっちり勝ち点9を積み上げてマンCへのプレッシャーをかけたいところですね。